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【まとめ】こんなにある!チャットボット向けAI(人工知能)ソリューション

2018.02.06 RESEARCH

モビルスが開発するチャットサポートツールのモビエージェントは、様々なAIとの連携が可能です。

それにより、チャットボットを作り出すことができます。

今回のブログでは、国内外で私たちが目にするAI(人工知能)をおおまかに一覧してみようと思います。

 

2種類のチャットボット

AIを語るには、まずはチャットボットのおさらいからしなければなりません。

『チャットボットといえば自動応答。』

実はその自動応答にも、「応答のさせ方」にいくつか種類があるのです。
分類の方法は様々ありますが、今回は

・「ルールベース」型

・「機械学習ベース」型

という切り口で大別してみましょう。

「ルールベース」型

ルールベース型のチャットボットは、人が設定したルール(if/then)通りに応答します。

(if)「こんにちは」というワードが含まれていたら→(then)「こんにちは!」と返答する。
(if)「こんばんは」というワードが含まれていたら→(then)「もう夜なんですね!」と返答する
例えばこんな風に。

人間のように考えて行動するのではなく、あくまでルールに則った動作をすることから、「人工無脳」と呼ばれることもあります。

ルールベース型は、FAQ対応などのカスタマー問い合わせ場面に適しているといわれています。
人間が指定したルール以外の返答はしないため、運用者の意図にそぐわない返答はしません。
そのため、カスタマーとも(例えどんなことを話しかけられようと)話が逸れてしまうこともありません。

また、シナリオやルールも作りやすいように工夫されていることが多いため、運用側にとっても使いやすいAIと言えます。人工無脳という言葉とはウラハラに、活躍の場が多いのがこのルールベース型のチャットボットです。

「機械学習」型

ルールベース型の回答精度は、言い換えれば人間の用意したデータ次第とも言えますね。
一方、<統計的に、正解する確率の高い回答>を、機械がみずから算出するのが次の「機械学習」型です。

算出するにあたり、おおよそ以下のステップを踏みます。
・入力された言葉を解析する(自然言語処理と呼ばれます)
・何を聞かれているのかを、自らの知識の中から探しあて、回答の候補を出す。
・一番正答確率の高いものを回答する。

「機械学習」型にもあらかじめデータ(こちらでは「訓練データ」「学習データ」などと呼ばれます)を用意しておきます。もし誤った回答をしてしまったら、この訓練データ・学習データを改良したり(チューニング)、再学習をすることにより、ロボットが質問内容の傾向を自ら学習します。

 

しのぎを削る「AIエンジン」製品たち

これからご紹介する「AIエンジン」と言われる製品の多くは、こちらの「機械学習」型のチャットボットを実現させるための商品です。

ちなみにモビルスの提供するチャットボットはルールベース型、機械学習型、どちらも提供しています。
また、「機械学習」型においては、様々なAIエンジンとも連携が可能です!

もちろん、各社が提供しているAIエンジンには、違いがあります。

言い換えてしまえば、どのAIエンジンでチャットボットを作成するかで、出来上がったチャットボットに備えられるデータや、言葉に対する強さに違いが出る、というわけなのです。

ではいよいよ、国内外で提供されているAIエンジンの特長を並べてみましょう。

海外からきたAIエンジン

IBM Watson

まずは言わずと知れたIBMのWatson。
2種類のAIをご紹介します。

① IBM Watson NLC(Natural Language Classifier)
https://www.ibm.com/watson/jp-ja/developercloud/nl-classifier.html

NLC(Natural Language Classifier(自然言語分類))と呼ばれるAIエンジンです。
独自の辞書データが搭載されていると言われており、そのため入力されたテキストの意図を解釈し、自らの知識と関連するかどうかを「確信度」というスコアで度合付けをしています。

ちなみにモビルスの製品、モビエージェントのサポーター「アイコ」はWatsonのNLCを使っています!(2018年2月現在)
モビルス製品についてお答えしますので、よろしければやさしく話しかけてみてくださいね。

 

IBM Watson Conversation
https://www.ibm.com/watson/jp-ja/

同じくIBM製品のWatson Conversationです。
一つ前にで紹介したWatson NLCが一問一答的な応答をするのに対して、こちらは「対話」を得意としています。

ここでいう「対話」とは、例えばこういったかたち。

A「明日の天気は?」
B「どこの天気が知りたいですか?」
A「東京。」
B「東京の天気はこちらです。」

Watson NLCの機能を搭載しつつ、こうした対話の仕組み作りができるのがWatson Conversationです。

 

Dialogflow(ダイアログフロー)


https://dialogflow.com/
Dialogflowは旧称「api.ai」だったところ、2016年9月にGoogleに買収され、Dialogflowと名前を変更しました。

IBM WatsonのConversation APIにも類似する点がありますが、自然言語の解析能力の評価が高く、また、チャットボットを作成するツールとしても、使いやすさに定評があるDialogflow。

なによりの特長はGoogle傘下であるということです。
今後はGoogleのバックにある膨大なデータのストレージや、技術を使うことで高い機能を備えることが予想されています。

 

Microsoft – Language Understanding Intelligent Service (LUIS)

 
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/cognitive-services/language-understanding-intelligent-service/

このLanguage Understanding の後ろには、Microsoftの提供する検索エンジン「Bing」がついており、そのためこのAIにはあらかじめ豊富な語彙力と、入力された言葉に対して適切な応答ができるというのです。

Microsoftを詳しく説明するより、事例でご紹介した方が分かりやすいはずです。
知る人ぞ知る「高校生AIりんな」。

https://www.rinna.jp
LINEのアカウントで「りんな」と友達になると、まるで本当に女子高校生と話しているようなチャットを楽しめることで話題になり、今となっては600万人以上のLINEユーザーに友達登録されています。
Microsoftの高い言語・画像などの解析機能を実感できるはずです。

国内のAIエンジン

続いて国内のAIエンジンを見てみましょう。

OKBIZ AI Knowledge(オウケイビズ アイナレッジ)

https://www.okwave.co.jp/business/service/okbiz-ai-knowledge/

その名の通り、株式会社オウケイウェイヴが提供するAIエンジンです。

その最大の特長は、同社が所有するQ&Aサイト「OKWAVE」の3,500万件以上あるQ&Aデータを、言語データとして学習済みだという点です。一般的な単語の関連性や様々な言い回しを、すでに知識としてAI自身が覚えているのです。

また、「聞き返すAI」としても特徴があります。例えばユーザーからの質問に不備があって意味が分からない、回答が絞り込めない場合に、独自の聞き返しエンジンが追加情報の入力を促します。これにより回答を絞り込むことが可能です。

「あい」というキャラクターがソニーのデジタル一眼カメラのFAQの相談に答えており、ここでAI Knowledgeが機能しています。

https://alpha-ai.okwave.jp/

 

BEDORE(べドア)

https://www.bedore.jp/

株式会社BEDOREは、自然言語処理、言語の自動応答に強みを持つ株式会社 PKSHA Technology(パークシャ テクノロジー)からスピンアウトして生まれた企業です。

BEDOREは、独自に保有する業界固有表現辞書(日本語)により、高い日本語の解析制度を誇ります。AIが言葉のゆらぎを理解することに強みを持ちます。

※ゆらぎ:同じ意味を指している言葉の言い回しの違いのことを指します。例「お腹が痛い」と「腹痛がする」など。

ジャパンネット銀行サポートのLINE公式アカウントにBEDOREが使用されています。

CAIWA(カイワ)

http://www.exiis-lab.com/

続いて株式会社イクシーズラボが提供するCAIWA。
開発から20年近くも経っているというこの「CAIWA」は、独自の意味認識エンジン、知識データベース(人でいう「地頭」と言えばいいでしょうか)等をもち、こちらも言葉のゆらぎに強く、日本語理解に強みを持ちます。

その性能の高さは、Webサイトでお出迎えしてくれる「ゆういちゃん」と会話をしてみると、きっと実感できると思います。

CHORDSHIP(コードシップ)

http://www.fujitsu.com/jp/services/knowledge-integration/chordship/

こちらは富士通株式会社が提供しているAIエンジンです。

CHORDSHIPは、ルールベース型と機械学習型のハイブリッド型のAIソリューションです。

CHORDSHIPは、独自の用語辞書を搭載し、言葉の表現のゆらぎの理解に強みを持っています。
つまり、利用者側が膨大なデータを用意したり、手間をかけて機械学習をさせる必要がありません。
あらかじめ搭載されている用語辞書のおかげで、少ない情報で高い正答率を出すことができるしくみです。

CHORDSHIPを活用しているサービスとして有名なのは川崎フロンターレのふろん太君。

川崎フロンターレのアプリを通じて、マスコットキャラクター「ふろん太君」とおしゃべりすることができるこのサービス。そのAIは富士通のCHORDSHIPが提供しているものです。

AI SQUARED(エーアイスクエア)


https://www.ai2-jp.com/
提供会社:株式会社エーアイスクエア

AI SQUAREDは、主には人工知能を用いてコールセンターの応対支援を行っています。


その中でテキスト、または音声の問い合わせに対して自動で応答する仕組みも提供しています。

また、株式会社ブロードバンドタワーが運営するアンパカ.TVのイメージキャラクター「アンディ―」のコミュニケーションロボットを開発しています。
「言葉・会話」の人工知能に強みを持っているエーアイスクエアならではのロボットとなりました。

QA ENGINE(キューエーエンジン)

http://www.qaengine.ai/

株式会社Studio Ousia(スタジオウーシア)が提供するこのAIエンジン。
自然言語処理や機械学習はもちろんのこと、こちらのQA ENGINEは、著名な国際会議で開催された人工知能のクイズコンペティションで2年連続優勝しのだそうです。
そのシステムを使用し、ユーザからの自然文で書かれた質問を解析し、即座に回答を返すことができます。

有名な採用事例としては、クラウド会計ソフトを提供する企業として有名なfreee株式会社が、カスタマーサポートとしてのチャットボットにQA ENGINEのAIを導入しました。


2017年1月に公開し、今や4割近くの問い合わせに対応できるようなったのだそうです。

まだまだ国内AIエンジンはあります。

AMY(エイミー)


http://www.amy-ai.com/
提供会社:Automagi株式会社

AmiAgent(アミエージェント)


https://www.advanced-media.co.jp/products
提供会社:株式会社アドバンスト・メディア

Corproid(コープロイド)

https://corproid.jp/
提供会社:株式会社Sync Thought 

Qlofune(クロフネ)

https://www.ifocus-network.com/
提供会社:アイフォーカス・ネットワーク株式会社

Qlofuneは楽天カード株式会社様のチャットサポート「楽天カード自動応答チャットサポート」に採用されるなど、これらのAIエンジンも様々に活躍しています。

まだまだ加速するAIエンジンの進化

ここまで既存の「AIエンジン」と呼ばれる製品を比較してきました。

Webサイトからだけではなかなか情報を読み取り、理解するのが難しいAIエンジン。
しかし改めて見返してみますと、

・言語解析(自然言語処理)の精度(言葉のゆらぎをどれだけ理解できるか)
・どんなデータをあらかじめ搭載しているか(オリジナルの用語辞書、Googole、Bing等)

このような観点であれば横串に比較することができるかもしれません。

しかしAI業界の進化の速度たるや目覚ましく、1年前と1年後では想像を超える機能の発展を遂げていることでしょう。

今後も各社のAI機能に目を離さず、注目していきましょう。

チャットボットのためのAI相談、承ります

「いろいろあるのは分かったけど、実際の費用は?」
「うちが求めてるチャットボットは、ルールベースでよいの?AIと連携したらよいの?」
「チャットボットを作りたいけれど、何から考えたらいいかわからない」

こんなお悩みがあるときはモビルスに一度ご相談ください。

また、モビルスが定期的に開催している「セミナー」もご活用ください。
基礎的なことから実践的なことまで、幅広くご説明しています。

どうか皆さんの検討に役立ちますように。

ご相談・お問合せはこちらから

 

Posted by

mm
石井 智宏 モビルス株式会社 代表取締役

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